2020/2/1MasterTenkaraリリース
つりチケマガジンに書いたように、ようやくMasterTenkaraをリリースします。
2/1には以下URLで購入できるようになります。
https://vimeo.com/ondemand/mastertenkara/
企画を始めてから2年半くらい、予定より1年遅れてようやくリリース出来ました(^^;
想像を大幅に超える紆余曲折っぷりでした。
思えば最初に会社投資としては製作出来なくなり、自己資金を捻出+関係メンバーの方にレベニューシェア方式でお願いしたところから始まった困難続きでしたが、何とかリリース出来てホッと一安心です。
元々2つの目的があり、2つ目は海外向けに日本のスタンダードなテンカラを伝えることなので、実は今がスタートラインでもあります。
英語版リリースに向けてもうひと頑張りです。
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
今年も川づくりに邁進します^_^
年末年始は石垣先生と数人のメンバーとで作っているテンカラ動画がだいぶ完成。
編集担当のこっしーが頑張ってくれました。
一時はホントに出せるの?とヒヤヒヤしたけど、二月にはリリース出来るはず。
これは実は英語版もリリースしたくて、ここからが正念場。
家族とは雪がない本州を脱出して北海道へ。
雪不足のシーズンでも北海道には雪があるある。
スキー、スノーシューそれぞれの道具でハイキングへ。
下の子も途中でスキーしたいというので、スノーシューからスキーにはきかえたけど、残念ながら斜度不足かつ、BC用じゃないんで埋もる。
それでも新雪の中を歩き回り、嬉しそう。
あとはスキー場に行ったり、かまくら作ったり。
ザックを使わない方法で作りたいというから、斜面ないかなーと探すんだけど、宿近くにはなし。
仕方ないんで、雪山を作ってくり抜く方式で。
二人とも満足の出来らしく、遭難したら絶対かまくら作る!と興奮してました笑
雪質によって作りやすさと快適さが違うし、入口の形状をもっと工夫したり、あと何回か作って実用化するといいんじゃないかなー。
段戸川関係では、今週danboにソファを搬入します。
さらにくつろぎ空間になるはず!
今年も仕事に遊びに目白押しで、楽しみな1年です。
20191220 大日ヶ岳 バックカントリー始め
忘年会の翌日、今年初のバックカントリーへ。
とはいえ、最初からどこに行っても雪がないことが予想されるため、ダメならスキー場でお茶を濁そうという計画で、近場の高鷲スノーパークからの大日ヶ岳へ。
数本足慣らしした後に、早速大日ヶ岳へ登ってみる。
予想外に雪が降っていて、ダメだろうとは言いつつ内心では「案外大日谷の吹き溜まりでは滑れたりして」と思ったり(^^
近いんで、ほどなく頂上に着くと・・・
やっぱり雪がない。そう甘くない。
風で飛ばされてないとこでもこんなもん。
残念ながら、お昼御飯を食べてすぐに撤収!
K林君のやる気ポーズも不発。
ささっと下山。
でも、夏道のブッシュがないとこを無理やり滑ってみる。
上から見ると若干パウダーのようにも見え、滑り方の判断に迷った自分は撃沈。
練習あるのみということで、残りの時間はスキー場で普通に練習。
それでもシーズン初の雪山は静かで、誰にも会わずにしんしんと降る雪はとても落ち着きます。
冬山は静寂の世界でいいですね。
早く雪降って欲しいですけど(^^;
愛知川漁協の川づくり
今日は滋賀・愛知川漁協へ。
発眼卵放流、稚魚放流、最後は子供達とのペットボトル里親プロジェクトと盛り沢山です。
朝行くと面白いものを発見!
酸素ボンベ直結ではなく、軽トラバッテリー⇒インバーター⇒ブクブク(浄化槽用のブロワー)で輸送用の簡易活魚トラックを作っている。ナイスアイデアです。
AC電源用の結構容量の大きいブクブクを気軽に使えるっていいですね。
今度真似してみよう。
ちょっとした工夫ですが、素晴らしい。
以前、鮎のオトリ缶用のブクブクを何個か使って簡易的に運ぼうしたけど、浄化槽用のブロワーを使った方が断然良い。
良いものを見せて頂きました。
さてさて、肝心の放流作業。
最初は皆で発眼卵放流です。
去年は組合長とポケットマネーを出し合い少しだけ実施しましたが、ちゃんと効果があったので今年は漁協として15000粒を準備されていました。パワーアップ!
名倉川漁協と同じく、BOXを一ヶ所に固めて集中的にメンテし、1月後半から2月に各所に散らばす方式。
卵って綺麗。
その後は稚魚放流。
ボランティア含めて15人以上が、管轄各河川に散らばって放流していきます。
自分は初めての堂の後谷へ。
頑張れよ、と声掛けして稚魚を放す。
最後は小学校の子供達にアマゴの里親になってもらうべく、説明。
持ってきてもらったペットボトルに一粒ずつアマゴの卵を入れて育ててもらう。
こちらが用意したクイズを思いのほか喜んでやってくれて嬉しかった。
この子供達の中から1人でも2人でもいいから、アマゴが好きになり渓流釣りをするようになってくれれば!
最後に。
子供イベントには新聞社がいくつか来ていたので、記事をペタ。
段戸川C&R区間が出来るまで その5
最後に。
段戸川倶楽部のメーリングリストで「壮大な社会実験」という言葉が石垣先生から流れることがあった。
今は日本の至るところで、過去に作られた仕組みが古くなり、現在の実態にあわなくなっている。教育制度、地方自治制度、医療制度しかり。
この内水面をとりまく法制度と仕組みもまさにその一つだ。
それぞれの分野で理想像に適合するように再度仕組みと法律を作りなおす必要がある。
その過渡期をどういう方法で実現していくのか?
こと内水面であれば、次の仕組みが見えるモデルを何パターンか作ることが重要だと思う。そうすることで皆が共通ゴールをイメージできるようになる。
次に、そのモデルをベースに既存の仕組みと選択できるようにすること。
そして、最後に最適な仕組みに作り替えていけばよい。
モデルがないとどうしても議論が膠着してしまう。
ただし、モデルを作るにも、最初は背景となる法制度 / 仕組み等がないため、最初はかなり力技になる。
今回で言えば、既存の仕組みでで考えると法制度にのっとた漁協へのサポートが存在するし、取り組みへの理解も得やすい。
しかし、これを新しいスキームとして、段戸川C&R区間のように釣り人 / 漁協 / 企業が連携する形となると、サポートなどないし、まれに逆風も吹く。
(2014年の内水面漁業振興法をうまく使えればよいのだが・・)
それでも今は「段戸川に気持ちよく釣れる良いエリアを作る」、もう少しキャッチーな一般向けのメッセージでは「名古屋市内から1時間の場所にアマゴが1日10匹 釣れる川を(^^」という共通ゴールのために、関係者が動いている。
次の仕組みと法制度を作るためのこの「壮大な社会実験」、チャレンジングではあるが、是非楽しみながら参加してくれる釣り人や企業が増えてほしい。
ちょっと大それたことを書いたが、自分自身「自分の家の近くにアマゴがたくさんいる良いエリアを作る」と考えると、単純にワクワクするし、それを人任せにせずに少しでも貢献出来ることはとても嬉しい。
日本の川はもっともっと豊かなはずだ。
小さな積み重ねこそが未来につながる。
段戸川C&R区間が出来るまで その4
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さて、いよいよC&R区間を作れることになった。
作るにあたり、何を考えていたかというと
- 漁協だけで運営するのではなく、釣り人や企業も協力して運営するモデルとすること
- 全く新しいエリアに作ること
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1点目について、その1でも書いたように魚影が濃いC&R区間が一時的に作れたとしても、多くの漁協で早朝や夕暮れ時まで監視をすることが難しい状況で、名倉川漁協も例外ではない。
じゃあ、どうする?と考えた時に、良識ある釣り人である。
私自身で考えても、もし素晴らしいエリアで釣っていて、横にキープ目的の密漁者がくると非常に嫌である。
漁協も釣り人も良いエリアをきちんとしたルールで守りたいという思いは一致する。
釣り人であれば、早朝から夕暮れまで自分も釣りをするので、釣りをしながら密漁者がいないかを監視することはそう難しくない。
仮に1人の釣り人が月に1回段戸川に行くだけでも、3月から9月の7カ月間で7回の監視の目を作ることが出来る。
これが20人でもいれば、のべ140回/年の監視になる。
このような監視を、漁協が正式に釣り人にお願いして組織化した仕組みが「段戸川倶楽部」である。
今シーズンは人数増えすぎても運営が困難になるため5月で募集を停止したが、27人の釣り人が協力してくれ、シーズン終了後のアンケートから少なくとも123回の監視が出来たことがわかった(おそらくもっと多い)。
運営の仕組みさえ整えれば、こういった良識ある釣り人の皆さんは実は多いと思う。他の漁協でも真似すれば、漁協だけで困難な監視でも十分できるように思う。
# なお、段戸川倶楽部の立ち上げや運営は、テンカラ大王 石垣先生はじめ、テンカラコミュニティの方々に強力にサポートして頂きました。いつも感謝してばかりですが、改めて、ありがとうございました!
企業連携の方も進んでいるのだが、2019年10月24日現在、まだ情報公開出来ておらず、もう数週間でアップできそうである。いずれにせよ、企業も今の状況を何とかしたいという思いは同じで、良いC&R区間や仕組みを作ることに強く興味を持ってくれているし、協力してくれるとこが多いと感じる。
このように段戸川C&R区間では、設立前から釣り人や企業を巻き込んで運営することを前提で考えていて、このモデルであれば漁協単独できっちり監視出来ない場合にもきちんと運営出来るため、是非他の漁協にも広がってほしい。
そのためのモデルでもあるので、おそらく来年3月くらいには段戸川倶楽部の全運営方法資料も公開する予定だ。良い川が全国に出来てほしい。
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次に2点目、「全く新しいエリアに作る」ということ。
もともと、段戸川は国道153号線より上流が人気のあるエリアで、多くの釣り人が入っている。
153号より下流は、ほとんど人が入っておらず、魚影も薄いためにやや忘れ去られた感のあるエリアだった。
ただし、今回は最初からこちらに作りたかった。意図として、「今まで0だった場所なので明確に結果がわかる(魚影、人の数)」「既存の釣り人と争いをさける」ためである。
この下流エリアで問題になるのが「はたしてこのエリアは渓流魚が棲息できるのか?水温や餌の問題で、元々棲息しにくい場所なのでは?」ということだ。
これに対して、またも石垣先生はじめ昔このエリアで釣ったことのある人達からの情報を参考にさせて頂いた。
石垣先生曰く「40年前でしょうか、よくこの153号から下部に入っていて、林道沿いを下り、釣り上がってきていました。綺麗なアマゴがよく出たものです」ということ。
段戸川付近の環境を考えると、開発もされていないし、森林の様子も昔と大差ないため、発眼卵放流などで一度増やしてしまいさえすれば、十分にアマゴが棲息できる環境だと判断出来た。
まだまだ課題はあるものの、2年前に潜った時にはほぼカワムツしかいなかったが、先日潜った時には発眼卵放流から成長したアマゴをたくさん見ることが出来た。
これからもボディブローのように発眼卵放流を続け、足りない分はカンフル剤として成魚放流を実施する。ちなみにこの放流活動も漁協だけでなく段戸川倶楽部の皆さんに協力してもらっている。
新しいエリアに作ることで、元々0だったアマゴと釣り人がどれだけ増えたかが明確にわかるし、元々キープ目的で釣りをしていた人は上流に行き、C&Rに来たい人だけが下流に来るというすみわけが可能になる。
と、今回ようやく過去から現在にたどりついたのだが、このように書いてみたものの実際に自分がやっていることは種火おこしにすぎない。
漁協、社内や社外、たくさんの方々が協力してくれて今があるし、今後動きが更に大きくなればなおさらである。
皆様、ありがとうございます!
その5に続く。