御在所 アイスクライミング

2017年1月21日 猛寒波がやってきた土曜日、3時に名古屋を出発し、藤内沢をつめ、3ルンゼで初アイスのD.小林の練習をしてロープウェイで帰ろうという計画のもと眠い目をこすり起き出す。

 

折しも日本列島は猛寒波で御在所も例年になく雪が積もっている。ロープウェイ駐車場に入れようと車であがっていくが、予想通り?プリウス君はロープウェイ駐車場直下の登り坂でスタック。

何度か登り返そうとするも車は完全に横を向いて制御を失い、朝の4時過ぎ、雪が降りしきる道のど真ん中で立ち往生。

波乱の幕開け、そして、この先が思いやられる(^^;

 

車の背後にあった工事用の車止めなどを二人でエイコら動かし、何とかスペースを作ってバックし直したりすると、ようやくタイヤは制御を取り戻し、二人でフゥー。

一歩も登らずJAF呼んで帰ることになるかと冷や冷やした。

上の駐車場はあきらめ、下の路線バス前の駐車場に止めさせて頂き、ようやく歩き出す。

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普段はほぼ雪がない1合目から結構あり、鈴鹿スカイラインのとこまで行くと、深いとこで膝上くらいか。

もちろん、踏み跡なし。

やばいぜー、12時半には名古屋に帰らないといけないといういつものスケジュール。これは3ルンゼまでいけるだろうか?!

 

日向小屋あたりで、単独の山スキーヤーが追い越していく。御在所で山スキー???

滑れるとこあるんだっけ?と頭の中ではたくさんの?が浮かんだが、とにかく早い。

あっという間に彼方に消えていった。

こちらは腰ラッセルくらいになって進まなくなっているのに3-5倍くらいのスピードで彼方へ。

こっちもスキー持ってきて、藤内沢出会いまで登り、出会いでデポする作戦にすればだいぶ違ったよなーと話しつつ、ひたすらラッセル(D.小林が)

 

藤内小屋を超えると、だいぶ空が白んできた。ここまでで2時間ちょいかかってしまった。ありえん。

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「とりあえず8時半まで登り、どうなるかの様子を見よう」と黙々とラッセルに励む(D.小林が)。

しかし、雪が深い。

ちょっとした谷間にはまると、胸まであり、踏み抜いた体を戻すのに苦労する。

普段は藤内小屋を超えると、四日市の街並みと海を背後に見つつ、快適に歩くのにこの様子。

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そして、スキーヤーの踏み跡も我々を悩ませる。

何かとスキーヤーの踏み跡についていってしまうのだが、スキーだから沈まないだけで、我々が踏むと、他の場所と何も変わらず、踏み抜いてしまう。

更には、スキーヤーは地形なんてお構いなしに自由自在に谷の中を歩くけど、こちらは間違えて谷や大石の隙間に足を入れてしまうと胸まで踏み抜く。

 

それよりも、ちょっとした盛り上がりになってる石の上を狙って歩くんだ!と言い合うが、普段はゴロゴロしている大石等がどこかも分かりにくい。

刻々と時間だけが過ぎていく。

 

ようやく藤内壁との出会いに到着。

 沢はまだ水が流れているので、落ちないように慎重に渡る。

ここまでくると、藤内沢を詰めることは不可能とわかるが、もう笑うしかない。

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名古屋から1時間半の御在所で深い雪山気分を味わえたと考え、ラッキーとしよう。

藤内沢側に入ってからは、傾斜がきつくなり、更に雪は吹き溜まり状態、岩はサイズが大きくなるんで、隙間に入ると激落ち。

もっとスピードが落ちるけど笑って進もう、2017初アイス。

 

藤内沢はあきらめ、藤内壁の中又で少しでもアイス体験をさせてあげれるといいかなと方針変更し、藤内壁方向に進む。

途中傾斜がきつくなると、晴れからのドカ雪で雪崩ることも考えられるんで、右手の樹林帯の中にコースをとる。

樹林帯の中は雪のつき方が薄いんじゃない?なんて思ったけど、どっこい大して変わらない。すごいねー、今日の雪は。

 

ようやく取りつき付近まで到着。

アイゼン、ハーネスなどをつけ準備をすると、下山予定時刻まで残り20分。

うまくピッチを切れるところがあれば、D.小林に少しでもアイスを登らせることが出来るかな?と思いつつ、登攀開始。

 

とりついてすぐは氷が薄く、ピッチを切れそうなとこはかなり上部にしか見えない・・

軽く登って自分は感覚を試すも、登りすぎると中途半端な場所には懸垂の支点もないし、明らかに20分は無理と早々にクライムダウンする。

 

すまん、D.小林。たくさんラッセルしてもらったのに。

でも曰く「ラッセルのコツをつかんだかもしれない」とのこと。

素晴らしい、アイスは後回しで、まずはラッセルを科学してもらおう。

ラッセルって圧倒的に速い人がいるけど、その速い理屈はイマイチわからない。自分がやると遅々として進まないのだ。

遅いくせに人の後ろにいると、何だかまたやりたくなる不思議なラッセル。

「その原理を解き明かして、川遊びマップに連載記事を書いてくれ(何じゃそりゃ)」と依頼し、敗退を決める。

 

我々がおり始めると、たくさんの人が藤内壁に向かってあがってくる。下山までには50人以上はあったはず。

「先頭ラッセル、お疲れ様でした!ありがとうございました!」と皆に言われ、ちょっぴり嬉しくなる(やったのはD.小林だけど)。

道を切り開くというのは何でもいいもんですね。

 

藤内沢を下ってきて、最後の記念写真を一枚パシャ。

 

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今年、凍っている間にもう一回行けるかな?行きたいなぁ。

(御在所はシーズンが短い)

 

そうそう、スカイラインからの登り口で、藤内小屋の方と喋っている山スキーヤーを発見。おそらくあの人だと思い「朝、暗いうちにぬいていった方ですよね?」というと、その通り。

「20年に一度の大雪、この日ならば御在所でも北谷を滑り降りれるかもしれない!」と考え、単独で行ったそう。

実際山頂まで行き北谷を滑ってきて、これから2本目に行くという。すげーな。

話をしていると、(御在所なのに) 夜も明けないうちから先頭切って登り出して道を作ったという何だかわからない連帯意識が生まれて楽しかった(^^

 

帰りは帰りで、プリウス君は凍った駐車場から出れないというオマケネタつき。

しかたないんで、バイルでひたすら前輪前の氷を割ってセメントを出し、ようやく帰路についたのであった。

 

 アイスクライミングは出来なかったが、珍しい冬の御在所山行だった。