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一般社団法人と株式会社は2法人体制がよい?!

前の記事の流れを受けて、2法人体制について書いてみます。

 

まずは背景的な事から。

以下は一般社団法人/一般財団法人(合わせて一般法人)とNPO法人の設立数の推移です。

 

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引用:クローズアップ|非営利法人データベースシステム-NOPODAS

 

2008年の法施工より、一般市民が非営利活動・公益活動を行う為に比較的容易に設立できる法人の種類が、「NPO法人」のみから、
NPO法人
一般社団法人
一般財団法人
と増えたこともあり、非営利セクターの法人数はかなり増大しています。

少し古いデータなので、現在はこの傾向がもっと強くなっていると思われます。

 

「お金に縛られず、社会に役立つことをしたい」という人が増えていると捉えることが出来るので、素晴らしいですね!

 

ただ、運営実態としてはどこもかなり厳しいものでしょう。

当然ですよね、「営利企業が手を出しにくい(つまり儲けにくい)、行政も手を出しにくい、けれどやるべき分野」で事業を行うことが多いのですから。

 

ClearWaterProjectの例で見ても、ミッションは「子供達が目を輝かせて飛び込んでいくような海、川、湖を未来の世代に」で、それを実現するITサービスを作ることが業務です。

なかなか儲けそうにないです(^^;

瀬川さん、よく始めてくれました! そしてそこにおかしな人が何人も集まった(笑)

 

普通に起業しても1年以内に30-40%くらいが廃業するんですから、非営利セクターだともっと高いはずです(データ拾えず)。

そもそもみんな儲けようという概念は薄く、「ある程度の生活が維持出来るレベルで社会の役に立つことをやりたい」と考えている人が多いはずですが、「ある程度」も非営利セクターでは難しい。

 

では、どうやって生き残っていくのか?

 

2法人体制

私達の例でいくと、メンバーがIT系の技術者出身のものが多かったため、一般社団法人ClearWaterProjectとして展開しているサービス「AQMAP」「川遊びマップ」「カワサポ」3事業の他に、株式会社として別のシステム開発を請け負ったり、人事給与/会計システムコンサルタントをやったりしています。

 

元々簡単にはお金にはならない分野に新規で入っていくんですから、非営利セクターで生活が出来るようになるまで、すごく時間がかかるケースが多いと思われます。

 

その時に、非営利セクターだけでなく、持っている自分達のスキルを活かして株式会社も設立しておくと、以下のメリットがあります。

---

◆1、非営利セクターで会社を維持できるようになるまでの運転資金を株式会社の仕事から得る

◆2、株式会社なので、外部資本を入れることが出来る(NPO法人や一般法人は無理)

◆3、長い期間を成功なしで耐えられる

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1、についてClearWaterProjectのように、社名に特別な意味があると、営利セクターの仕事はなかなかやりにくいです。

 

2、について、よく非営利セクターの法人が大きく成長しない理由にもあがっていますが、確かに売上規模が2,000万に到達するくらいの成長フェーズに入った後に事業を拡大するのに外部資本を入れれないのは痛手です。

 

3、について、あまり他で触れられていないですが、私個人的には結構重要と思っています。

前述のように、非営利セクターではある程度もなかなか難しく、最初はメンバー全員がやる気に満ちていても、「どこに話をしにいってもNG」という状況が続くと閉塞感が漂いまくり、一人また一人と離れていくことになります。

この時、別事業で運転資金を稼げるとどうでしょうか。

お金を頂けるというのは、つまり誰かに価値を感じられるわけですから、小さな自信の回復になります。(小さいですが重要!)

そして、運転資金は稼げるのですから、本業の非営利セクター事業でなかなか結果が出なくても長い目で見る余裕が生まれます。

 

反対に会計処理が二重になったり、組織運営工数増加というデメリットもあると思いますが、やはりメリットの方が大きい気がします。

 

ちなみに、私が夜遅く仕事をしている理由は、昼は営利セクターの仕事が多く(週2-3日)、夜にClearWaterProjectの仕事をしているからです。

 

今後、非営利セクターでNPO一般社団法人などを設立する方は、是非現在持っているスキルを活かしながら、会社をうまく軌道にのせることを模索してみてはどうでしょうか。

 

私達もいつも全速力で走り続けて、何とか生きている感じですので、まったく偉そうなことは言えないのですが、方法論としてはありだと思います!